阿部菜穂子

国際基督教大学卒業。毎日新記者を経てジャーナリスト、ノンフィクション作家。毎日新聞では初の女性政治記者として活躍したほか、社会部・外信部にも在籍し内外のニュースを幅広くカバーした。

1990年、ワシントンで開かれた世界女性ジャーナリスト会議に日本代表として出席。

2001年8月からイギリス・ロンドン在住。

2016年春、20世紀の初めに日本の桜をイギリスに紹介したイギリス人園芸家、コリングウッド・イングラム(1880-1981)の生涯を追う「チェリー・イングラムーー日本の桜を救ったイギリス人」を岩波書店から出版。同書で第64回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した。

その後、「チェリー・イングラム」日本語版に大幅に加筆して英語で書き直し、2019年春、‘Cherry’ Ingram, The Englishman Who Saved Japan’s Blossoms としてイギリスの大手ペンギン社傘下のChatto & Windus社から英語版を出版。同書は出版後、権威あるBBC ラジオの「Book of the Week」に選ばれて朗読されたほか、英米の各紙誌で大きく取り上げられた。また、英サンデー・タイムズ紙の「2019年最優秀ガーデニング書籍」に選ばれるなど、高い評価を得た。

同書の書評等はhttp://naokoabe.com/index.php/en/cherry-ingram
受賞歴については http://naokoabe.com/index.php/ja/ を参照。

 ’これは単なる桜の樹に関する本ではなく、戦争、和解、といった深いテーマを含む本だ’ – (英サンデータイムズ紙)
’注目すべき本。ガーデニングや歴史に興味を持つ読者への贈り物だ. – (英フィナンシャル・タイムズ紙
‘生き生きとした魅力あふれる本。読後は、桜を見る目が一変する’. – (英ガーディアン紙)

本はその後、ドイツ語、イタリア語、オランダ語に翻訳され、評判を呼んでいる。2021年1月末にはポーランド語版が出版され、3月にはスペイン語版、2022年には中国語版が出版される予定(中国語版は日本語版の翻訳)。

著書一覧

  • 「異文化で子どもが育つとき イギリスの今 日本の未来」(草土文化、2004年)
  • 「イギリス教育改革の教訓」(岩波ブックレット、2007年)
  • 「現代イギリス読本」(共著、丸善出版、2012年)
  • 「ロンドンを旅する60章」(共著、明石書店、2012年)
  • 「チェリー・イングラム 日本の桜を救ったイギリス人」(岩波書店 2016年)

 ※このほか、日本エッセイスト・クラブ編 ‘11年版ベスト・エッセイ集「人間はすごいな」(文芸春秋、2011年) にエッセイ「ルーシーとラッパズイセン」が収録されている。

上部へスクロール